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DIYでの防水の塗り替えはやめた方がいいです
DIYでの防水の塗り替えはやめた方がいいです
ペンキ（塗料）を塗るのって簡単そうに見えませんか？
FRP防水のトップコートの塗り替えを塗料の塗り替えと同じように考えて、「ベランダの防水塗料をDIYで塗り替えようと思うのですが、良い材料を教えてください」というお問い合わせをいただきました。
そもそも塗料を塗るのが簡単そうに見えるのは、プロが上手に無駄のない動きで塗料を塗っているからで、実際自分でやると「こんなはずでは」という結果になる事がほとんどです。
ましてや、防水の塗料と言っている時点で、知識が不足しているのでDIYで塗り替えるのは危険です。
本ブログでは、DIYで防水の塗料を塗り替えるのはやめた方が良い理由について説明いたします。
ペンキ（塗料）を塗るのが簡単に見える理由
なぜ、プロが行うとペンキを塗る事が簡単に見える理由として次の３点が挙げられると思います。
・準備をしっかり行っている
・自分の力量を把握している
・リスクマネジメントができている
「準備をしっかりしている」というのは、道具や材料はもちろん、物理的なものだけではなく、事前の段取り、どのように仕事を進めていくかイメージができている事も大切な準備の１つです。このイメージができる事で、本当に必要な道具、材料の量が予測可能になります。また、しっかり段取る事で無駄のない動き、早い仕事に繋がります。
次に
「自分の力量を把握している」についてですが、塗料など材料のほとんどは、使える時間が決まっています。自分が一度にどれだけの範囲を塗れるのか、どれだけの塗料を塗る事ができるかを知っているからこそ、材料を無駄にすることなく、必要な分だけを持ち運び、楽に仕事しています。また、難しい箇所を腕でカバーしようとはせず、予め簡単に出来るように準備しておき無理のない仕事をする事が簡単そうに見える理由の１つかもしれません。
次に
「リスクマネジメントができている」についてですが、塗装にはミスや失敗が付き物です。どんな失敗が起こり得るのかを予想し、予めその失敗が起こったとしても被害が出ないように、作業を止めなくても済むように養生やマスキングなど準備しておく事で安心した施工と失敗のしにくい施工に繋がります。
一見無駄な準備、無駄な時間と思われる作業がしっかりできる事で無駄な動きが無く、見ている人から「簡単そうだなー」と思われる仕事に繋がるのではないでしょうか。
FRP防水の表面はペンキ（塗料）
ではありません
FRP防水の表面に塗られているのは単純な塗料ではありません。簡単に説明すると、透明な防水材料に色の付いた顔料を混ぜた、いわば色の付いた防水材料です。防水材料に着色する事で、良く密着し、防水層に紫外線を届きにくく効果があります。ペンキ（塗料）であれば、粘度を調整するために水やシンナーなどを混ぜて塗りやすくすれば使用可能ですが、防水材料は、硬化材を適量混入し使用しなければなりません。この硬化材の量を誤ると作業中に固まってしまったり、逆にいつまでも乾かなかったりと、材料の量や気温などによって硬化剤の量を調整しなければならないため熟練された「感」が必要です。
FRP防水の材料は取り扱いに危険を伴います
FRP防水材料は毒性の強い有機溶剤を含んでおり、引火性も強く危険を伴う材料です。それにもまして、混入する硬化剤は、有機過酸化物の特性で、ゴミが混入しただけで爆発を起こしたり、硬化剤混入済みの材料を大量に硬化させるとガスを発生させたりと大変取り扱いが難しいため保管なども注意が必要です。安全に作業するためにも、材料の危険に対する知識をしっかり持って作業しなければなりません。
以上、DIYで気軽に塗料の塗り変えをしてみたいという方に失敗するだけではなく、危険を伴うので止めた方がいいですよという理由です。
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