鉄鋳物製の排水口のカバー（ストレーナー）が取り外せなくて中の掃除ができない！と困った事はございませんか？
以前「マンションのベランダの排水口にガーデニングの土がかなり入ってしまい、詰まっています。金属のゴミ除けのカバーは２ヶ所のネジで固定されていますが、錆びていて固くて取り外せません。」
と相談された事がございます。

本ブログでは、とりあえず試してほしい鉄鋳物のストレーナーの取り外し方について説明します。

 

鉄鋳物製ルーフドレンの構造

 

鉄鋳物製のルーフドレンは、シート状の防水によく使われるため3つの部品から構成されている事が多いです。

・ドレン（排水口）本体

ドレンと排水パイプを接続する本体設備です

・押さえ金物

ドレン本体と防水層が物理的に剥がれないようにするための金物です。金物と本体とネジで固定します。

・ストレーナー

ゴミ避けです。押さえ金物の上にネジで固定します。

 

このように、3つの部品はネジで固定されている事が多いため、ネジが錆びたり固着したりするとストレーナーが取り外せなくなります。
また、押さえ金物も長期間防水層を挟み込む事によって防水層が切れる事がありますので、時折ネジを緩めたり押さえ金物を外したりした方が良いでしょう。

 

固着したストレーナーのネジの回し方・外し方

鉄鋳物のドレンのネジは錆びにより固着しストレーナーが取り外せなくなるケースが良くあります。

 

その場合の対処法としては
１錆びを落とす
２金槌などで軽く叩く
３潤滑油をなじませる
４再度金槌で軽く叩く

を繰り返してみてください

１錆びを落とす

 

錆びがひどい場合は、ネジの形や溝が分からなくなってしまっている事もあります。まずはワイヤーブラシなどで錆びを落としましょう。

 

 

 

２金槌などで軽く叩く

錆びを落としもネジが回らない時は、金槌でネジの頭や、ネジの周辺を軽く叩いてみましょう。叩く事でネジに固着していた錆びが剥がれる事があります。

 

 

 

３潤滑油をなじませる

それでもネジが回らない時は、潤滑剤を注ぎ、しばらく馴染ませます。1分程度馴染ませてからの方が効果的です。

 

 

 

４再度金槌で軽く叩く

潤滑油が十分馴染んだら、ゆっくりと力を入れてネジを回します。

 

 

この４つの工程を行ってもネジが回らない時は、２～４の工程を何度か繰り返してみてください。

 

 

 

 

また、ネジは外れているのにストレーナー、押さえ金物が取り外せない時は、バールやドライバーを隙間に差し込み金槌で叩いて少しずつ隙間を広げ、テコの原理で少しずつ力を加えていってください。

 

 

 

 

排水口の詰りについては、割り箸のような細長い棒で少しずつ突っつき、
できるだけ土やゴミを取り除いてください。この際、排水管まで叩かないようお気を付け下さい。ある程度ゴミを取り除いた後に水で洗い流してください。

 

 

ネジ固定式は錆びて固着しやすいのでマメなメンテナンスが必要です。
時々ネジを回してみてくださいね

 

 

イワタドレンの固着しない板バネ固定式で脱着簡単なストレーナーについて詳しくはこちら

 

 

 

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