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FRP防水とウレタン防水の相性について
防水の仕事をしていると、メーカーと施工業者の意見の相違ってありますよね
FRP防水とウレタン防水の相性問題については、長きに渡り、現在でも「このプライマーを使えば大丈夫です」「指示通り施工したら膨れてクレームになった」と、これといった解決策が無いままになっていると思います。
先日「バルコニーの改修工事で既存FRPを目荒らし後、下地調整、密着のウレタン防水を行ったところ、至るところに膨れが出てきて、膨れを切開して、再度目荒らし、下地調整してウレタン防水補修しても、再度浮いてきます。 」という悩みを聞きました。
私もFRP防水とウレタン防水の相性で何度となく振り回された経験がございますので、本ブログでは、私が防水施工業者だった時に感じた相性についての感想と対策についてご紹介いたします。
防水メーカーは「FRPはウレタンと相性良いです」って
言いますけど
20年以上昔の話ですが、私が防水施工をしていた頃、既存ウレタン防水の上にFRP防水を施工する改修工事の依頼がきました。
防水メーカーにその話をしたところ「FRPはウレタンと相性良いですよ!高圧洗浄後、プライマーを塗布して通常のFRP施工して下さい」って言われました。
後日、高圧洗浄を行い、きれいな状態にして、FRP防水施工の準備を整えました。
翌日、乾燥を確認し、指示されたプライマー(下塗り接着剤)を塗布し、インターバル(乾燥時間)をとって待っていました。
時間を見計らい、現場に戻ると、何という事か、幾つもの小さな膨れがあちらこちらに発生していました。
事件は現場で起きているんです!
とりあえず、メーカーに状況説明と対応策について聞こうと連絡したところ「そんなはずはない」との第一声でした。
さすがに私も「じゃー今すぐ現場に見に来い!」と言ってしまいました。その後、冷静になって対応策を聞くと、とりあえず膨れ部分を撤去してくださいとの事でしたが部分撤去をすると床がボコボコに仕上がってしまうと思い、床面の既存ウレタン防水を全面撤去し、その後、FRP防水を施工し、改修工事は終わりました。
これとは逆に、既存FRP防水の上にウレタン防水を行った時も同じような問題が起きたことがありました。この時は、FRPのトップコートに異常が出たため、トップコートをサンディング(研磨)してウレタン防水を行いました。
私の個人的な感想ですが
あくまでも、私の個人的な感想ですが、FRPはウレタンが好き(既存FRPにウレタン防水)でウレタンはFRPが嫌い(既存ウレタン防水にFRP防水)だと思っています。
理由として、FRP樹脂やプライマーには接着を良くするための強い溶剤が多く含まれている場合が多いので、溶剤により表面・もしくは防水が侵されているのではと仮定してみると、薬品に強いFRPはトップコートのみが侵され、膜厚の薄いウレタン防水は浮きが発生したというのは辻褄が合うかなと思ったからです。
私がしていた防水の下地調整
私の勝手な理屈を基にその後のFRP防水とウレタン防水の改修工事は、既存防水がFRPなのかウレタンなのかによって下地調整の仕様を変えました。既存がウレタン防水の場合は、FRPの樹脂には溶剤が多く混入しているので、直接施工せずカチオン等の樹脂モルタルを塗布し溶剤による影響を少なくしてからFRP施工。
また、FRP防水の上にウレタン防水を施工する際は、しっかりとサンディングを行いトップコートを完全研磨したのちにプライマーなしでウレタン施工。という風に、それぞれの特徴の違いを考慮し下地調整方法を変えてみました。このようにしてから、無くなったとは言えませんが随分と膨れのクレームが減ったのを覚えております。
ただし、20年以上も昔の話ですので、今ではこのような問題の起きないプライマーがあるかもしれませんね
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