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2018年11月15日

FRPとは繊維強化プラスチックの略称です

 

FRPが何の略だか知っていますか?
先日、イワタさんは
「FRP防水にはFRPドレンを!」と、よく言っていますが
そもそも
FRPとは何の略ですか?とご質問をいただきました。

本ブログでは、FRPの正式名称や意味、歴史、特徴についてご紹介いたします。

 

 

 

 

FRPとは

 

FRPとは繊維強化プラスチック(せんいきょうかプラスチック)または FRP (Fiber-Reinforced Plastics の略称) は、ガラス繊維、炭素繊維などの繊維をプラスチックの中に入れて強度を向上させた複合材料のこと。とあります。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』参考)

要するに、Fiber(繊維)でReinforced(強化した)Plastics(プラスチック)の事です。

弾性率の低い(割れやすい)プラスチックに(弾性率の高い)繊維(ガラス等)を混入させることで、軽量で強度の高いプラスチックになります。

この性質を活かし建築材料である浴槽・ユニットバス・浄化槽・FRP防水や船舶のボート・ヨットに車両・自転車・楽器など幅広い分野で利用されています。

 

 

 

 

FRPの歴史

FRPの歴史は20世紀初めからアメリカで研究が始まりました。

当時のプラスチック樹脂は熱や加圧が必要なため実用化に至りませんでした。

しかし、1930年代、常温・常圧での硬化が可能な不飽和ポリエルテル樹脂(プラスチックの元となる液体)が発明されたことでFRPの実用化されるようになりました。

海外ではアメリカの海軍でのボートへの使用が最初の実用化といわれておりますが、日本では1950年代後半樹脂製浴槽の販売、その後、モーターボートへの開発が始まり、自動車産業へも注目が集まりました。


住宅へのFRP防水としての歴史は、1973年ごろに軟質FRPが開発され1975年に大泰化工株式会社が国内最初のFRP防水工法を築き、他メーカーもそれに続いて始めました。

建築の動きにある程度対応できる、この軟質FRPが開発されたことで、住宅業界のベランダ防水はFRP防水が主流となって行きました。


その後も、FRPの研究は進み、今では薬品に強いFRPや熱に強いFRP・透明度の高いFRPや炭素繊維を使って金属と同程度の強度を持つCFRPなど様々な専門分野のFRPが開発されております。

 

 

 

 

 

FRPの特徴

FRPの特徴は下記の通りです。
強度・耐久性がある
軽量
耐食性に強く、塩害・水による腐食の影響を受けにくい
耐水性・耐候性に優れ、屋外の使用にも適している
形状も自由に設計できる。デザインを思いのままに表現できる
光透過性を持たせることができる
着色も自由にでききる。
ただし、プラスチックなので紫外線には注意が必要です

上記のような特徴からベランダの防水にFRP防水を選ばれる事が多いです。

 

 

 

FRPの軽い・強い・デザイン性に富んでいる特徴を活かし、これからもFRP樹脂の研究・開発は進んでいくと思われます。私もFRPがもっと身近で、便利なものをつくっていきたいと思いますので、もし、「FRPでこんなのをつくって欲しい」というご希望がございましたら是非ご相談ください。

 

 

FRP防水ととても相性の良いイワタドレンについて詳しくはこちら

 

参考
人類にとって必要不可欠となったFRP樹脂(GFRP・CFRP)
FRP防水工法発展の歴史

 

 

 

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