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2020年01月20日

ペンキの塗装は防水の妨げになるのでご注意を

ペンキの塗装は防水の妨げになるのでご注意を

 

 

 

ひび割れたコンクリートにペンキを塗れば雨漏れに有効だと思いませんか?

コンクリートにペンキの膜を張る事で水が浸透しなくなり防水効果につながると思いますよね
そして、ペンキを塗るくらいなら自分でもできるのではないかと思いませんか?

以前、「ペンキを塗っても雨漏りが直らなかったので業者さんにFRP防水の見積もりを依頼したところ下地調整としてペンキの除去とありました。ペンキが塗ってあると余計 工事費用が掛かるのでしょうか」
とお問い合わせいただきました。

本ブログでは、ペンキで雨漏れが理由やペンキを塗る事で防水工事代が高くなる理由について説明いたします。

 

 

ペンキでは雨漏れが直らない理由

なぜ、ペンキで雨漏れが直らないかというと、そもそもペンキは防水機能重要視していません。確かにコンクリートや木材といった水を浸透させる素材について膜をはるため一定の防水効果はあるかもしれませんが、ペンキの粘度では、ひび割れを埋めて水をはじくほどの防水効果はありません。防水用の材料と塗装用の材料では材料の粘度に大きな差があります。

 

 

ペンキにも種類があります

ペンキ(塗料)にもさまざまな種類があります。大きく分けると水性と油性に分けられ、また、水性・油性塗料共にもアクリル・ウレタン・シリコンに分けられます。
水性塗料とは塗料を希釈(薄める)ものとして水を使う塗料の事で、水性だからといって乾燥した後に水で落ちたり消えたりする事はありません。
油性と違いシンナーなどの溶剤を使用しないため、安全で屋内向きです。
油性は、シンナーなどの溶剤を使って希釈しますが、乾燥が早く短い時間で繰り返し塗装できるので、施工時間を短くする事ができます。
アクリル・ウレタン・シリコンの特徴は次の通りです。

 

アクリル
基本成分がアクリル樹脂系の塗料で一般的に戸建住宅の外壁に使われます。低価格ですが耐用年数は短めです。

ウレタン
基本成分がウレタン樹脂系の塗料で下地との密着性に優れます。また耐侯性も高いです。

シリコン
基本成分がシリコン樹脂系の塗料で熱や耐久性に優れています。また、水をはじく性質を持っているので、汚れがつきにくい特徴があります。

 

 

FRP防水の下地の場合、全面撤去が一般的です

FRP防水の下地として、最適な状態はある程度の水分が含浸(染み込む)状態です。なぜならその方がプライマー(下塗り用の接着剤)がコンクリートや木材に深く浸透し、その後のFRP樹脂との密着がより強固になるためです。ですから表面に塗料など水分の浸透を妨げる幕が形成されてしまうとプライマーを含浸させる事ができずに、密着力の弱い防水になってしまうのを避けるために、塗料が塗られている場合は、サンディング(削ること)で塗幕を落とす作業が必要となります。そのため、その工程分の費用が増えてしまうため、全体の工事費用が増えてしまう結果になります。以上がDIYでペンキを塗ると防水工事費用が高くなってしまう理由です。是非参考にして下さい。

 

 

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